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フラッシュバックが起こるメカニズムや、その症状の説明です。

解離性フラッシュバックと表題にありますが、フラッシュバック自体解離的な反応ですよね。
・・・が、解離性フラッシュバック=フラッシュバックという確証はつかめず仕舞いでした。


解離性フラッシュバックは、PTSDの患者さんにはあたりまえの症状で、原因を問わず、PTSDになった人には臨床的にもよく記録されています。

フラッシュバックは、催幻覚剤の使用とも関連して起こることがあるそうです。(…ダメ・ゼッタイ!…)
また、軽い麻酔状態のとき、アルコール服用中、などでぼーっとした状態になったら起こってもおかしくないそうです。(起こりやすいわけではない)
とはいえ、何かフラッシュバックの引き金になるようなことがあれば、どんな状況でもフラッシュバックが起こってもおかしくありません。

フラッシュバックはでは「思い出し+再体験」だと私は思います。
だからその時、過去と同じように苦痛だし、戦慄な恐怖を覚えることもあります。
大いに取り乱して、悲鳴を上げたり、倒れてしまったりします。

フラッシュバックの起こりかたにはいくつかの種類があって、
侵入的な感覚
(=「何かやっていなくてはいられない」という過剰に昂ぶった状態で、トラウマとなった事件の後は興奮が続いてよく眠れません。
このためアルコール乱用や薬物乱用のような様々な嗜癖(アディクション)にはまってしまう人も出てきます。「怒りの爆発」もこの状態のときによく見られます。)
から、
現在の意識を拭い去るほどの生々しいイマジャリーまであります。
(つまり 驚愕反応やパニック。…ベトナム戦争から帰還した人がヘリコプターの音を聞いただけで、その場から逃げ出そうとしたり、エレベーターの中で強姦された経験を持つ女性が、エレベーターの前で立ちすくんだりというかたちで現れます。とても嫌な、思い出したくない記憶が何も関係の無い場面で、例えば静かに読書をしている時などに、フッと意識の中に侵入してくる「侵入性回想」ということが起こります。それが夢に出てくると悪夢になります。)

そうした回想が、事件当時に感じた恐怖や冷や汗などの生理反応と一緒になって、
そのままよみがえって来て体験されることを「フラッシュバック」と言います。

フラッシュバックでよみがえった記憶、イメージ、感覚は実際に起こったとおりの正確さがないこともありますが、だからフラッシュバックではないということはありません。ですが、フラッシュバックで思い出した記憶、イメージ、感覚はかなり実際のトラウマに正確であることがとても多いのです。
若干の例では、侵入的心像なり身体感覚なりに患者の精神力動を反映する象徴的要素が混入しています。
例えば、リンディ(*)らの報告にある聖歌隊の尿意切迫、羊飼いの足萎え、兵士の頭痛を参照のこと。


(*)Lindy,J.,B.Green.,and M.Grace(1992).Soatoc reenactment in the treatment of posttraumatic stress disorder.Psychotherapy and Psychosomatics 57:180-186

参考文献:[ 解離-若年期における病理と治療- フランク・W・パトナム ]
[アダルトチルドレンと家族 斉藤学]